FRESH COFFEE

南米大陸の内陸国ボリビア。標高の高いところで太陽の光をたっぷりと受けました。淹れたてのコーヒーをひとくち含んだとき、天空の鏡に映る自分の姿を想像しました。

◆ハイチ◆ ふくよかな風味がくちの中でゆっくりと広がってゆきます。

５年ぶりの雪の多い冬となりました。暖かくした部屋の窓越しに積もった雪を眺めながら、新しく届いたコーヒーのご紹介です。【タンザニア　キボAA】キリマンジャロの雪解け水の恵みを含んだ土壌で育った最高級豆。日本のこの季節に皆様にお届けできることをうれしく思います。

コーヒーの個性を感じるために、”食べる前に飲む”ことにしています。喫茶店等のケーキセットでコーヒーをオーダーしたときに、ケーキを食べる前にコーヒーをひとくち味わうということです。ＫＡＤＡＮＡでは、飲んだ後もスッキリとしたコーヒーをつくっています。お家でドリップしたコーヒーのおともにお菓子を楽しむときも、淹れたてをひとくち、その後お菓子とともに、そんな楽しみ方もどうでしょうか。

コーヒーのおいしさの条件として〈３たて〉があります。煎りたて・挽きたて・淹れたての３つ。ＫＡＤＡＮＡでは特に、煎りたてにこだわり少量焙煎に努めます。複数銘柄を少量でお求めいただき、味の違いを飲み比べていただくのがおすすめです。  

焙煎の作業は簡単にいうと、コーヒー生豆の中の水分をとばして、独特の香りを引き出すことです。料理も同様ですが、外側だけ焦げて内側は生のままでは美味しくありません。開店準備の練習時代、手網焙煎で得た感覚を今は機械で実践しています。とは言え１ｋｇ釜のこと、少しずつ丁寧に火を入れ、耳を澄ませて煎り止めの瞬間を見極めます。

焙煎作業の後に、忘れてはいけないのは機械の掃除です。いいものを作るには道具の手入れは欠かせません。チャフ（豆からはがれおちた薄皮）やはじけた豆のかけらなど、次回の焙煎の際の邪魔になるものはすべて除去します。さあ、また新たな味の探求の始まりです。

焙煎の作業の中で特に大切にしているのが、排気（煙）です。手網で練習していた時に、自宅のレンジフードの下で、換気扇の強弱やON/OFFをいろいろ試し、いかに排気するかが大事かを学びました。開業時、コーヒーの焙煎設備を揃えるときに、排気システムは念入りに選び取り付けました。