ＣＡＮＡＤＡ

スタンレーパークを抜けて、ノースバンクーバーへとつづくライオンズゲートブリッジが見えます。その先には、青空に映える山々。春先は山頂に残雪もあり、なんともすがすがしいものでした。それもそのはず。バンクーバーでは、１１月から３月くらいまでが雨期で、連日はっきりしない曇天が続きます。気温も低く気持ちもふさぎがちですが、それがそのあとに迎える晴天を、より強く印象付けるものとなっていたのです。空・大地・海には、カナダグース・ヘラジカ・サーモンなどの姿が見えます。あの山の向こうはカナディアンロッキー・・・そんな思いを胸に、レストランで働く日々でした。

語学学校の通学用のゾーンパス（定期券）を利用して、いろいろなところに行きました。キラーホエール・スピリットベア・シロイルカ・・・カナダでしか出会えない動物たちがたくさんいました。学校から歩いても行けるスタンレーパークは市民の憩いの場でした。そこで見たトーテムポールはバンクーバーに住んでいることを実感させてくれました。

店頭の青いドアを開けて、お菓子・コーヒー豆の販売コーナーを通り抜けると、カフェスペースがあります。壁にはバンクーバーの街並みを表現しています。その始まりの１枚は、ウオーターフロント。当時住んでいたノース・バンクーバーとダウンタウンを海上で結ぶシーバスもなつかしい。まだ不安なカナダでの生活をいつも見守ってくれたカモメは、お店のロゴマークになり、今も守ってくれています。